貯留トンネルを考える。

白パンダ

2005年11月09日 08:23

道路の下にトンネルを掘り、洪水の水を溜める施設があります。
貯留トンネルといいます。

東京の中野区、杉並区の環状七号線の下に
 延長4.5km、直径12.5m
のトンネルがあり、洪水の時は神田川と善福寺川の水、
 約54万m3
を溜められるそうです。

概要はこちらでみられます。
 神田川・環状七号線地下調節池
 神田川・環状七号線地下調節池の効果

環状七号線地下調節池は、貯留量54万m3で事業費1,030億円だそうです。
この施設を、200リットルの雨水タンクレベルで考えてみます。

まず1m3当りの金額にすると、
 1,030億円÷54万m3=19万円

そして200リットルのタンクにすると、一個所当りの金額は、
 19万円/m3×0.2m3=38,000円

一般的な200リットル雨水タンクの金額になりました。とてつもない事業費も妥当な金額ということでしょうか。

次に、54万m3を200リットルの雨水タンクで溜めるには、
 54万m3÷0.2m3=270万箇所

仮に東京都全体で考えると、世帯数は587万世帯だったので、
 587万世帯÷270万箇所≒2.2世帯/箇所

2世帯に1箇所200リットルタンクを設置すると、国の事業、環状七号線地下調節池になりました。

関連記事